鹿児島へ鈍行で。№7

広島を抜け、夕暮れの瀬戸内海をひた走る。海の上にプカリと浮かんだ雲は、オレンジ色に染まっている。
防大橋が見えてくる。その足元を、列車はくぐる 。
光、徳山、新山口宇部、小野田、新下関山口県の各都市を駆け抜ける。
外は暗い。このように山陽本線には、長距離列車が多く走っている。
19:55、ついに本州最西端の駅、下関に到着。ここから反対のホームにはJR九州の車両が。
ほどなく列車は関門トンネルに入る。あっさりと、地上へ。門司駅直前にはデッドセクションがあり、車内灯がしばらく、消える。
夜の門司駅は、閑散としている。
ここから、門司港駅へと、向かう。

鹿児島へ鈍行で。No.6

さて、もう新幹線は降りて、横浜線は町田乗り換えですでに小田急線です。やっぱり東京は寒いですねぇ。

さて、八本松駅を出て、撮影ポイントを見つけるべく、瀬野駅方面に向かいます。セノハチで有名なポイントといえば、権堂第二踏切などといったところですが、今回は徒歩です。どうしようかと思ってると、登りの貨物列車が走っています。早速線路に近寄ります。もちろん、後ろには機関車がちゃんと押しています。
ということで、一応セノハチの貨物列車が見えたということで、駅に戻ります。寒いし(~_~;)
セノハチの機関車は一つ手前の西条駅で切り離します。
ということで、一つ戻ります。
ここら辺の区間は列車本数もなかなかあって、移動はしやすいですよね。
西条駅には既に貨物列車を切り離して身軽になったEF61(機関車の正式名)がこんどは単機で戻ろうとしています。
急いで近づいて撮影。本当は反対から撮りたかったのだけどね。

すぐに信号は切り替わり、ブロアー音というのでしょうか、ブオーという音をたてて、再びセノハチに戻っていきました。
私も西条駅から電車を待ちます。西条駅は工事中で、新しい駅舎になるみたいですね。
セノハチの機関車を見るためには、もっと手っ取り早いところがあります。
広島駅の一つ手前、天神川駅に向かいます。ここは、広島機関区の真横にホームがあって、ここに、セノハチのEF61達はあつまっているのです。
私が特に見たかったのはそのトップナンバー一号機です。ヒトケタのEF61には、もうほとんど現役のJRの機関車では見られないデッキが片方に着いてるのです。彼らは昔改造されて、この姿となりました。
ホームに降り立つと、目の前にその一号機が!
しかも、撮影をしてると、職員の人が機関車に乗るではありませんか!
点検が始まります。そしてパンタグラフがするすると上がります。
実は、セノハチの置き換え対象は、この機関車ではないかと言われています。同じEF61でも、この一号機は昭和33年生まれです。すでに登場から半世紀以上経過しているのです。
お別れの時が来ました。再び山陽本線の旅です。大都会である広島をこえて、列車は山口を目指してひた走ります。
つづく。

鹿児島へ鈍行で。No.4

いま新幹線は名古屋停車中です。
次はもう降車駅、新横浜です。


さて、姫路駅の北口です。ロータリーを工事しているようです。姫路のシンボルである姫路城も現在、改修工事中ですねぇ。このお城は、新幹線からも良く見えて、風情が感じられて、いいですよね。
さて、姫路駅から山陽電車の駅の方面に歩いていきます。すると、コンクリートと柱が見えてきます。それは、左側に点々と続いています。そうです。モノレールです。姫路にはモノレールがあったのです。1974年には休止になり、運転されていたのは、僅か8年くらいですが、いまでもその遺構は数多く残っています。このモノレールが、あの向ケ丘遊園のものと同じロッキード式でした。
向ケ丘遊園は近年(といってももう10年以上前か(~_~;))まで残っていましたが、すぐ橋脚などは撤去されてしまい、いまは存在を偲ぶものは少ないですが、ここではなんと今でも車両が残っています。
つい最近になって、その車両が公開されたそうです。公開される以前から、このモノレールはあるサイトを通じて、知っており、公開を知った時は感動したものです。
今回は姫路滞在時間は30分強ですので、もちろん、全ては回れません。ということで、駅から徒歩五分のあるビルに行ってきました。
このビルは高尾アパートという名前です。以前はビジネスホテルも入っていましたが、いまでは住居のみです。
なぜ、このビルを訪ねたかというと、ここはモノレールの駅だったからです。
そうです。マンションの真ん中の階に、レールが突き刺さっているのです。そして、ホームがあります。
この建物の写真を見て、シビレましたねぇ。かっこよすぎます。
高度成長期の未来都市を、実現させたかのような建物。モノレールが近未来の象徴だったみたいですからねぇ。
この建物は、取り壊しの噂があります。まだ、住民の方は住んでいるものの、かなり老朽化しています。
ということで、駅から徒歩五分くらいなので、訪ねてきました。
ビルの手前にも、モノレールの橋脚が残っていて、間に店が入っている景観は独特ですね。しばらくあると、あれ程憧れていた建物が私の目の前に現れます。
実はこのモノレールの廃線跡は新幹線からも見えるのですが、やはり高尾アパートは下からみるのがベストだと思います。
しばらく、感動に浸りながら撮影。通行人の人々は、なんでこんなボロいビルを撮っているんだって感じですがね。
当時の駅名は「大将軍駅」。当時の駅の設備がいまでも残っているそうですが、現在立ち入り禁止。
どうか、取り壊す前に、モノレールの車両のように公開されれば、と願う人は私だけではないと思うのですが。
さて、そろそろ駅に戻らなくてはいけません。名残惜しいですが、引き返します。
姫路駅では、駅弁を買おうとおもっていたのですが、一回のコンコースの売店はコンビニ弁当レベルしかないです。
やっとホームの端っこに弁当屋さんをみつけました。
おばちゃんに、オススメを聞くと、アナゴめしだそう。では、アドバイスに従ってそれを購入。やっぱりせっかくの旅行なら地元のものをたべなきゃね!
こうして、山陽本線を再び西へ進みます。
つづく。

鹿児島へ鈍行で。No.3

いま京都を出発しました。京都タワーは夜がイイですね。あの不気味さが。
さて、大垣を出ました。早朝の列車ですが、立ち客も出るくらいの乗車率です。
なんだか、すごい雪になってきました。
関ヶ原を超えると、だいぶ積もってますねぇ。電車は飛ばしていますが、大丈夫かな?と、思ったのもつかの間、電車は速度を落としていきました。そして、停車。外は吹雪いてます。しばらくして、アナウンス。「ただいま、踏切の安全確認を行っています」とのこと。
青春18きっぷの最も怖いことはダイヤが乱れること。ある程度余裕を持って予定は組んだものの、当日中に九州入りしなくてはいけないものですので、のんびりとはしていられません。
というか、当たり前ですが、こんな大雪の中でも列車の外に出て安全確認をする乗務員さんは大変ですよね。だからそれを考えれば、不安にはなりますが、イライラはしないです。安全第一ですから。
15分間ほど、停車して、徐行運転で再び走り始めました。車内の多くの18きっぱー達は安心したところでしょう。
結局、米原は15分以上遅延して到着。本当はここで、新快速に乗り換える時間を利用して、朝食を買おうと考えていたのですが、時間は無し。おまけにホームがツルツルしていて、恐ろしいものでした(^^)
さっき乗ってきた普通電車姫路行きの遅延のため、乗り換える新快速も普通を抜かすまでは、遅くなります。
いつも思うのですが、やはり関西の通勤車両はいいなと思います。転換式クロスシートが整然とならぶ、車内は羨ましいものです。確かに、混雑していると、乗り降りは大変そうですが、日頃六ドア車両などに押し込められて通勤している関東人はそれをみると、少し悲しくなしますねぇ(~_~;)
新快速は、私鉄王国である関西圏の国鉄、そしてJRの対抗策として、初代117系から続く列車です。
この列車は、使いやすく、青春18きっぷの乗り得列車ともいえるのではないでしょうか?
新快速は米原から、回復運転を続けていきます。京都・大阪の二大都市を越えたころには、だいぶ遅れは取り戻して、神戸あたりでは3分くらいになっていたのではないでしょうか。遅れがもどるのはありがたいことです。
結局姫路につくころは、ほぼ定時でした。ここで、乗り換えに30分ほど、あります。ということで、ここで駅の外に出ます。
あるものを見るためです。
つづく。




鹿児島へ鈍行で。No.2

こんばんは。いま、山陽新幹線の車内です。いま、岡山を出発した模様。
そういえば、N700系には自由席にもコンセントがあるのですねぇ。これで、iPhoneを充電しながら、これが書けるとは便利な時代です。
そういえば、海外の高速鉄道には、コンセントはあるのでしょうかね?
思えば、一昨日は岡山駅の地上の在来線ホームで伸びをして、のんびりと山陽本線を走ったのが、もう時速300キロで帰っていきます。楽しい旅は早いものです。それでは、今回の旅を振り返ってみたいと思います。

小田原までの小田急線は(珍しく)トラブルもなく、定刻で到着です。
小田原に着くと、エヴァの乗り越し精算機があったりと、変化が。

小田原駅は深夜なのですが、ムーンライト乗車の人で、結構人がいましたねぇ。
年配の方も多く、さすが、歴史ある「大垣夜行」ですね。
東海道本線の普通の最終の後に、ムーンライトはやってきます。だから、ジェイアールの小田原駅での窓口での対応も慣れたもので、さっさと18きっぷにハンコを押して、ムーンライトの指定席券を確認してしまいます。
小田原駅ホームに行くと、東海道新幹線の線路では、保線車両がいっぱい。ピカピカしながらウヨウヨしています。まぁこれも、普段見られない景色ですね。
少し待って、自販機でホットの缶コーヒーを買い、ついにムーンライトが入ってきました!昔ながらの国鉄色の183・189系が使用されています。
車内はそこそこの混雑度。自分の席に座り、大学提出資料を作成します。結局、寝たのは1時間くらいではないでしょうか?すごく静かで明るいので(笑)集中できました。途中、沼津や浜松なども停車しますが、放送は名古屋までありません。やっぱりどのムーンライトに乗っていても思うのですが、夜中を黙々と走っていくのはなんか不思議な気分ですよね。時々貨物列車とすれ違い、こんな時間でも働いている人がいるのだなぁと思います。トラックもそうですが、このように24時間体制で、物流が行われているからこそ、我々は便利な生活を送れるのだと思います。
名古屋は5時21分着。ここで、3分間の停車。ということで、少々撮影タイム。
名古屋を出発。ここは「ひだ」で乗り慣れた東海道線区間。相変わらず名鉄と並走して、まだ薄暗いところを快調に走ります。岐阜を経て、大垣到着。
この駅では、このムーンライトが着いた時には、都心並みのラッシュが発生します。みんな反対ホームの東海道線の接続への椅子取りゲームです。
初めて体験しましたが、予想通りというか、噂通りというか、ですったもんだでしたが、なんとか着席。
米原以西も直通するので、ここからJR西日本の車両です。
続く。